平成6年(1994年)一月日の門徒総会にて、蓮如上人500回遠忌法要を平成12年4月に厳修させていただく為に、明源寺長期計画を提案し、審議の結果承認を受け、ここに6年間の歩みが始まりました。長期計画は、本堂仏具の修復・書院の改築・境内の環境整備・土塀改築と新築・境内便所・書院便所の新築と多方面に渡りました。
蓮如上人のご苦労を少しでも学ぶべく、平成8年(1996年)より一泊二日にて、ご門徒と供に北陸地方の蓮如上人ご旧跡を参詣する研修旅行を実施して参りました。そして、蓮如上人500回遠忌法要が、平成10年(1998年)に本願寺にて厳修されますと、全国から40万人の門信徒の方がご縁を結ばれました。明源寺からも、員弁組の団体参拝の一員として、70名の方が参詣されています。さらに、ご門徒宅の年忌・報恩講に際しては蓮如上人をご理解・ご紹介すべく、法話は全て蓮如上人の『ご文章』からお話をさせていただきました。現在、日本経済は不況の真っ最中であります。暗いニュースばかりが目に付く今日この頃です。従来の価値観が崩壊し、社会構造の変革が厳しく世界から迫られている今日程、蓮如上人のお心を学ぶ必要がありました。何故なら、蓮如上人の生きられた時代は,応仁の乱とよぶ日本の一大変革期に当たっており、従来の価値観が全て崩壊した時代でもありました。この大変な混迷の時代に、お念仏という灯火を掲げられ、人々の心を包み込んだ人、それが蓮如上人でありました。真摯(しんし)に、蓮如上人の声に耳を傾ける時、蓮如上人は500年の時空を越えて、ご文章を通じて蓮如上人の声が聞こえるのです。ここにこそ、蓮如上人の500回遠忌法要を厳修させていただく意義があると思うのです。この蓮如上人のお心をいただき、明源寺では「平成の御文章」というべき、インターネットによるホームページ造りを進めています。
門信徒の皆様には、物心両面にわたってご無理とご支援を頂戴し、6年間に及ぶ準備に邁進させていただきました。法要日程も平成12年(2000年)4月8日9日と決定し次第に法要は近づいて参りました。
一週間前の週間天気予報では、4月8日は曇り、9日は雨の予報がでており、何とか外れないものかとただそればかりが気になっておりました。
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